地域発SDGsの先駆者、門司港:菊池氏の挑戦とビジョンイメージ写真

地域発SDGsの先駆者、門司港:菊池氏の挑戦とビジョン

【聞き手】:菊池さん、本日はお時間をいただき、ありがとうございます。まず、菊池さんの生い立ちについて教えていただけますか?

【菊池氏】:はい、福岡県北九州市の門司区で生まれ育ちました。家族は門司港で印鑑屋を営んでおり、六人兄弟の末っ子です。門司の歴史ある港町の町並みや港の賑わいの中で育ち、地元への深い愛着を感じています。

【聞き手】:地元門司で育ったことが、どのように今の事業に影響していますか?

【菊池氏】:門司は非常に魅力的な地域で、多くの文化的、歴史的な要素が溶け込んでいます。私は、この地域の素晴らしさをより多くの人に知ってもらいたいと常に思っていました。それが、ゲストハウス事業や地域ブランディングへの取り組みにつながっております。

【聞き手】:合同会社ポルトを設立されたきっかけは何ですか?

【菊池氏】:大学卒業後、コンサルティング会社とマーケティングリサーチ会社での勤務を経て、地元で独自の価値を生み出す事業を始めたいと思いました。2018年にポルトを立ち上げたのは、その想いが具現化したものです。私たちのゲストハウス「PORTO」や飲食事業は、門司港の魅力を訪れる人々に伝えるための手段の一つです。

【聞き手】:SDGsに焦点を当てた活動を始めた動機は何ですか?

【菊池氏】:地元門司の持続可能な発展を目指す中で、SDGsの重要性に気づきました。私たちの「海峡レモン」プロジェクトは、地域固有のリソースを活かし、環境に配慮した新しい特産品を創出する試みです。これは、門司の経済的な活性化だけでなく、文化や環境保護にも貢献していると思ってやっています。

【聞き手】:映画制作にも携わっていますが、その背景にはどのような思いがあるのでしょうか?

【菊池氏】:映画は強力なメディアでして、多くの人にメッセージを伝えることができます。「門司港から新たな船出を。まだ見ぬ世界への航海を。」というスローガンの下、この地の魅力を広く伝えることが目的です。文化的な価値を伝えることで、人々に門司の良い印象を与えたいと考えています。

【聞き手】:地域の持続可能な発展のために、どのような取り組みをしていますか?

【菊池氏】:私たちの活動は、地域の特色を活かした事業を通じて、持続可能な地域発展を目指しています。例えば、地元の食材を使ったレストランや、地域の老舗ブランドを紹介するコンテンツなど、地域の資源を活かしたビジネスモデルを展開しています。これらは地域経済門司の活性化に寄与し、同時に門司・門司港の文化や伝統を守り、継承していく役割も果たしています。

【聞き手】:地域外の人々に対して、どのようなアプローチをしていますか?

【菊池氏】:門司・門司港の魅力を広く伝えるために、様々なチャンネルを通じて情報発信を行っています。SNSやウェブサイト、さらには映画制作を通じて、地域の魅力を国内外に広めています。また、ゲストハウスを通じて、訪れる人々に直接体験してもらうことで、地域門司・門司港のファンを増やしています。

【聞き手】:菊池さんの事業は、地域の若者にどのような影響を与えていると思いますか?

【菊池氏】:私たちの事業は、地域の若者に新しい機会と可能性を提示しています。彼らには、地元に留まり、地域の発展に貢献する選択肢もあることを示していきたい。また、起業や文化活動に興味を持つ若者に対して、支援やアドバイスを提供することで、彼らの才能を地域のために活かせるよう助けていきます。

【聞き手】:この地域の伝統と革新をどのように両立させていますか?

【菊池氏】:伝統と革新は相反するものではなく、互いに補完し合うものだと考えています。伝統を守りつつも、新しい技術やアイデアを取り入れることで、地域の魅力をさらに高めることができます。例えば、伝統的な工芸品に現代的なデザインを取り入れたり、地域の食材を使った新しい料理を提供するなど、革新的なアプローチを積極的に取り入れています。

【聞き手】:菊池さんの目標達成に向けて、現状どのような課題がありますか?

【菊池氏】:私が目指すビジョンの達成には、全ての地域住民の理解と協力が不可欠です。特に、地域の環境保護や資源の持続可能な利用に関しては、より多くの人々に意識を高めてもらう必要があります。また、地域内での協力体制を強化し、様々なステークホルダーが一丸となって取り組むことが重要です。

【聞き手】:今後のビジョンについて教えてください。

【菊池氏】:私のビジョンは、門司港をはじめとする北九州市が、持続可能な発展を遂げることです。これには、地域住民の参加と支援が不可欠です。若者を含めた多様な世代が参加するプロジェクトを進め、新しいアイディアやビジネスモデルを生み出していきたいです。また、残っている地域の伝統や文化を守りつつ、新しい価値を創造することが重要だと考えています。

【聞き手】:地域活性化のために、どのような挑戦を考えていますか?

【菊池氏】:地域活性化には、地域住民の声を聞き、彼らのニーズに応えることが非常に大切です。私たちは、地域北九州・門司の声を反映させた事業開発を目指しています。また、地域の若者や起業家をサポートするプログラムを拡充し、彼らの創造性やイノベーションを促進したいと思っています。

【聞き手】:最後に、これからの北九州市や門司に対して期待することは何ですか?

【菊池氏】:北九州市、特に門司港には、大きな可能性があります。歴史と文化の融合したこの地域が持つポテンシャルを最大限に活かし、国内外に向けて積極的に発信していくことが重要です。地域住民が一丸となって取り組むことで、持続可能な発展が実現できると確信しています。私たちの活動が、そのきっかけになれば幸いです。

【聞き手】:菊池さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。地域に根ざした活動を通じて、世界に新たな価値を創造するKYさんの今後の活躍が楽しみです。

このインタビューを通じて感じたのは、菊池氏の深い地域愛と、持続可能な発展を目指す情熱です。地域の伝統文化と時代に合わせた革新を融合させる彼のアプローチは、地元北九州門司に関わらず、地域社会の新たな発展を促進するための重要な手段となっています。

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